ちょっと聞いていきませんか?
あれ?これ宗教の勧誘?と思った方、
断じて違いますので安心してお読みいただければと思います。
1,000円で自分を褒める
今手元に自由につかえる1,000円があるとします。
みなさんでしたらこの1,000円をどう使いますか?
カフェに行って、毎日頑張っている自分をねぎらっても良いですね。
お総菜を一品買って、少しお家でゆっくりする時間を確保するのも素敵ですよね。
はたまた、未来の自分のために1,000円分投資にまわすのも素晴らしいことだと思います。
でももしもっと自分を褒めてあげたいと思う方は、【寄付】を選択肢のひとつに入れてみてはいかがでしょうか?
寄付をする
みなさんは寄付をされたことはありますか?きっと赤い羽根共同募金や昨今の震災での寄付をされたことがある方は多いかと思います。
しかし今回私がお伝えしたいのは、このような受動的な寄付ではなく
【主体的な寄付】です。
おやおや?皆さんすこーし、眉間にしわが寄ってきていませんか?
でも分かります。私自身、寄付を始める前はこんなイメージでした。
・どこにどう使われているのか分からない…
・本当にきちんと使われているの?
・なんだか偽善的よね。
・お金持ちだけがやることでしょ?
そして結局、「困っている人を助けたいけど、よく分からないし、私だけがやったところで意味ないし…まだいいや」となりました。
ではなぜ私が寄付をするようになったのか。それは後ほどお伝えいたします。
主体的に寄付をするメリット
そもそも主体的に寄付をすると何が良いのでしょうか?
①人助け(社会貢献)ができる
②感謝される機会が増える
③社会のニーズを知ることができる
④税金が控除される
⑤幸せになれる
順を追って説明していきましょう。
①人助け(社会貢献)ができる
はい、当たり前ですね。次にいきましょう。②感謝される機会が増える
これは実感が湧かない方が多いのではないでしょうか?例えば赤い羽根共同募金。
たしかに募金をすれば、その場でありがとうの言葉をもらえます。
でも、”なにが”ありがとうなのか。”どうして”ありがとうなのか。
お金を入れたことへのありがとう、でしかなく(もちろん募金というのはそういうものなので間違ってはいません)、 実際何に使われているかが分からないため、もやもやっとしたお礼の受け取りになってしまいがちではありませんか?
とても失礼な言い方をすれば、ありがとうが軽く感じます。
ちなみに、赤い羽根共同募金のホームページにはこのように書かれていました。
共同募金は、戦後間もない昭和22(1947)年に、市民が主体の民間運動として始まりました。読んでも正直分からない…というよりも、明確に誰に・なんのために支援しているというのが見えてこないですよね。
当初、戦後復興の一助として、被災した福祉施設を中心に支援が行われ、その後、法律(現在の「社会福祉法」)に基づき、地域福祉の推進のために活用されてきました。
社会の変化のなか、共同募金は、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らすことができるよう、 さまざまな地域福祉の課題解決に取り組む民間団体を応援する、「じぶんの町を良くするしくみ。」として、取り組まれています。 引用:公式HP
URL:https://www.akaihane.or.jp/
だから街中で募金活動を見かけて「1,000円から受付しています」ともし言われたとしても、正直出し惜しみしてしまうような気がします。
しかし同じ赤い羽根共同募金でも、ネットで寄付をする際は”寄付先(市区町村や災害)”や”使いみち”について自ら選択することができます。
そうするとどうでしょう。
私は”東京都千代田区の子どものために”、”災害ボランティアやNPO団体のために”1,000円寄付したんだ、という実感がわきます。
そこへ一通のお礼のメールが届いたとします。
直接目を見てありがとうと言われたわけではありませんが、ありがとうの重みが違ってくると思いませんか?
だからこそ、同じ寄付だとしても【主体的におこなう】ことををおすすめしています。
③社会のニーズを知ることができる
主体的に寄付をおこなおうとすると、まずは寄付先を見つけなくてはなりません。寄付先にはさまざまな選択肢があります。
・ユニセフ等の発展途上国への寄付
・アイスバケツチャレンジ(氷水を頭からかぶる)で話題になったALS(筋萎縮性側索硬化症)等の難病研究のための寄付
・あしながおじさんのように遺児を支援するための寄付
・被災地復興のための寄付
・動物や森林保護のための寄付
などなど。国内外問わず、お金を必要としている団体はたくさんあります。
寄付先を探すだけで、普段の暮らしでは見えないニーズを知ることができます。
もしかしたら住んでいる近くに応援したい団体があって、自分の力が役に立つかもしれません。
自分自身の困りごとも助けてくれるかもしれません。
(私はこの記事を書くにあたって知ったのですが、不妊治療への支援団体もありました。 実際に寄付するかは別として、不妊に関してのコラムやイベントがあり、不妊時代に知っていれば心の拠り所の一つになったかもしれないな~と思いました)
そしてニーズを知ることで何よりも素晴らしいことは、困っている人に思いをはせることができるという点です。
これはとても大切なことだと思います。
今すぐに何かできなくても知っているという事実が、今後の自分の選択の幅を広げてくれるでしょう。
なので、お子さんがいらっしゃる方は是非一緒に寄付先を探してみてください。
鳥が好きなら、野鳥を守るNPO団体に寄付しても良し。
ご飯が好きなら、給食を届けるような団体に寄付しても良し。
お金の使い方のひとつとして、消費・貯蓄・投資と共に寄付という行為を伝えていただけたら嬉しいです。
きっと、同じ1,000円でも自分の使い方によっては1,000円以上の価値を生むことができる、ということが伝わると思います。
④税金が控除される
実は寄付先によっては、確定申告をすることで所得税が控除されます(寄付金控除と呼びます)全ての団体で控除が受けられるわけではないのでご注意ください。
NPO法人の中でも内閣府が認めた【認定NPO法人】や、【公益社団法人】【公益財団法人】とつく団体も控除が受けられます。
控除対象団体検索サイト(内閣府)
※平成29年11月30日時点での情報であり、最新情報ではありません(令和5年2月27日現在)。気になる団体がありましたら一度問合せしてみるのが間違いないかと思います。
確定申告という少し手間はありますが、誰かの役に立って、税金が控除されるなんて最高ですよね!
⑤幸せになれる
「幸せ」というとなんだか抽象的ですが、ちゃんと言語化しますのでご安心ください。ここでは慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の教授であり、 幸福学の第一人者である前野隆司さんがおっしゃっている【幸せの4つの因子】にそって、寄付と幸せの相関性をお伝えさせていただきます。
【幸せの4つの因子】
1.やってみよう因子(自己実現と成長)
2.ありがとう因子(つながりと感謝)
3.なんとかなる因子(前向きと楽観)
4.あなたらしく因子(独立とマイペース)
1.やってみよう因子
寄付先を自分で選んでやってみよう!社会のニーズを知ることができて、成長につながります。
助け合う社会という理想の実現のため、普段の行動がかわるかも?
2.ありがとう因子
寄付をしてくれてありがとうと言われる喜び。また、寄付先の方や支援者仲間など今までの人生では出会えなかった人々とつながりができ、多くの学びを得ることができます。
3.なんとかなる因子
寄付で支えてくれる人々が増えていけば、将来何かあってもなんとかなりそうではありませんか?少額でも大丈夫。前向きに今できる額で寄付をしよう!
4.あなたらしく因子
自分で描く将来のために、自らの意思で寄付先を選択できる!だれの強制でもない、自分で選ぶことができるのです。
どうでしょうか?
主体的に寄付をすると、幸せの4つの因子をすべてクリアすることができます。
つまり、たった1,000円で幸せになれてしまうのです。
以上①~⑤まで、主体的に寄付をおこなうメリットを伝えてきました。
少しでも寄付に対してポジティブな印象が芽生え、興味がでてきていたらとても嬉しいです。
次章からは私の体験談となります。
そんなの聞かないで、寄付先を探しに行っても問題ありませんからね。
どうぞ、熱が冷めない内に寄付の沼へお飛び込みください。
はじめたきっかけ
2019年の3月、図書館で震災にまつわる展示がされていて、 『after3.11世代』という本が目にはいってきました。
その本には5人の同世代の方が、東日本大震災をどのように受け止め、どのように捉えたのか。そしてその後の働き方・考え方へどう影響があったのかが語られています。
その5人の内のひとりが今井悠介さんで、「公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン(CFC)」の代表理事の方でした。
私はこの本を閉じたと同時に、クレジットカードを手に寄付を始めました。
今井さんの想いに共感し、「復興の役に立ちたい」と強く思ったからです。
子どもたちの未来と被災地復興のために。
子どもたちに学びのチャンスを届けるスタディクーポン
CFCは寄付金を原資に、東日本大震災の被災地で経済的困難を抱える子どもに塾や習い事で利用できるスタディクーポンを提供しています。 引用:公式HP
URL:https://cfc.or.jp/
東日本大震災から数年が経ち、震災の記憶が風化されつつあること、しかし現実にはまだ復興が終わっていないこと。
そのことに目をつむってしまっていた私が出来ることは寄付しかない。
今この本に出会えたこの瞬間を逃してはいけない、と。
実際にやってみて
私が寄付している先のCFCでは毎月1,000円から始められます。
クレジットカードで毎月自動で支払いがされるので、一度登録したらそれでおしまい。
あとは月に一度、活動報告と実際に利用している子どもたちからの声がメールで届くのを待つだけです。
活動報告は隅々まで確認できているわけではありませんが、子どもたたちからの声には出来る限り目を通すようにしています。
たった1,000円だとしても子どもたちの役に立っているのが分かりますし、何より感謝の言葉をいただけて嬉しくなります。
そして、良いことしたな~と自分を褒めてあげられます。
また、CFCは公益社団法人ですので税制優遇があり、確定申告で控除がされます。
なので春先にほんの少しお金が戻ってきて、うふふ、となれます(笑)
デメリットはない
デメリットはないと断言できますが、一番最初に寄付先を選ぶのは大変かもしれません。選択肢がたくさんあるので、何を支援したいのか、どのような形で報告(お礼)があるのか、また税制優遇を求めるのか否か等、色々調べる必要があるかと思います。
その点、私は直感的に始めてしまったものが自分に合っていたので、とても幸運でした。
おわりに
たった1,000円で自分褒める方法はいかがでしたでしょうか?
身近にあるようでないような寄付という行為。
自己肯定感を高めつつ、社会貢献ができる、コスパの良すぎる方法だと私は思います。
なんの努力もいりません。
ほんの少しのお金を、社会にあずけてみてください。
きっと楽しくて明るい未来が待っているはずです。
余談
この記事を書いている時に、ある小説を読みました。
その本では、「運」を<良い><悪い>ではなく、<使う><貯める>と表現しています。
まさに寄付は【運を貯める】行為ではないでしょうか?
あなたがその物語に登場したときよりも、少しでもたくさんの恩恵を残してこの物語を去る。つまり、あなたが生きてきたことで、少しプラスになる。それこそが、真のプラス思考だって言えるんじゃないかと思うんです。
引用: 『運転者 未来を変える過去からの使者』喜多川 泰
生きている間に運を貯め、使い切らずに少しでもたくさんの運を未来の子どもたちに残して去る。
そんなプラスな暮らしが出来たら素敵だと思いませんか?
参考文献
『寄付をしてみよう、と思ったら読む本』渋澤 健・鵜尾 雅隆この本の中にこんな心強い言葉があったので、そっと置いておきます。
我々は微力ではあるかもしれない。
けれども、けっして無力ではありません。
ちなみに、このブログ内で紹介した3冊の本の内、
・after 3.11世代
・運転者 未来を変える過去からの使者
の2冊は Amazon Kindle unlimited(電子書籍サービス) の読み放題プランに該当しています(2023.3現在)
3ヶ月2,940円のところ、今なら199円で200万冊以上の本を読むことが出来ます。
ご興味がある方は是非お得な今のうちに読んでみてくださいね。
そして浮いた2,740円のうちの1,000円で、運を貯めてみてはいかがでしょうか?
それでは、本日もお読みいただきありがとうございました。
Amazonギフトカード
0 件のコメント :
コメントを投稿